人間の感情を司る脳の部分に「扁桃体(へんとうたい)」という場所があり、これは感情のコントロールに関係します。
扁桃体は、人間の感情の処理(恐怖、痛み、不安)などといったストレスについての重要な役割を担っています。
恐怖を感じるような刺激を受けた時はこの扁桃体が記憶をして、その記憶を元に身の危険を察知することができるようになります。
なのでとても重要な脳の部分なんですね。
※補足
(扁桃体は側頭葉内側の奥にある神経細胞の集まりで、周辺には記憶に関わる「海馬(かいば)」という部位もあります)
しかし同時にこの扁桃体は、過去の恐怖体験を過剰に反応させてしまい、ちょっとしたことに恐怖心を覚えて体が勝手に萎縮してしまったり、時には日常生活に支障をきたす場合もあります。
これがトラウマです。
またこの原理は、実は治療にも関わっています。
例えば、身体的にはすでに治っているはずなのに痛みを訴えるケースです。
過去の痛みの記憶を扁桃体が記憶していることで、すでに体がよくなったにも関わらず「まだ痛い」と言った現象が起きてくることもあるのです。
※参考文献1
では、このような扁桃体の緊張を解くにはどうしたら良いのでしょうか?
扁桃体の過剰緊張を解く方法
実は扁桃体と顔の「表情筋」は密接に関わっています。
簡単にいうと、顔の表現が少なかったり怒った顔の人は扁桃体が緊張しやすく、笑顔で表情が緩んでいると扁桃体がリラックスするということです。
※参考文献2、3
「辛い時にも無理に笑顔にすると気持ちまで明るくなる」と一度は聞いたことがあるかもしれませんが、これは精神論ではなく科学的根拠があったんですね。
しかし人間の表情筋は30種類以上あると言われていますが、ほとんどの人はその3分の1程度しか使えていません。
自然な笑顔だけでは扁桃体までアプローチするのは限界があります。
そこで役立つのが「パーソナル小顔ストレッチ」です。
顔の筋肉を直接アプローチすることにより、顔の筋肉が引き締まりリフトアップや歪みの改善だけでなく、扁桃体の緊張を解くことにも有効です。
これにより自律神経系のバランス調整もでき、施術の効果を最大限引き出すことができます。
「ストレッチ」と一言でいっても、素人が行う簡易的なセルフストレッチやペアストレッチもありますが、治療の現場でも有効に使える医学知識に基づいたストレッチもあります。
治療&美容が融合したパーソナルストレッチには、まだまだ隠れた治療効果があります。
続きはまた次回。
※参考文献1
※参考文献2
※参考文献3
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